佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』東海道線3 鎌倉・藤沢
2015-02-14


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宇都宮景綱

君まもる鶴の岡べの神垣によろづ代かけよ月のしらゆふ

秋神祇
宗尊親王

鶴の岡や秋のなかばの神祭ことしは余所に思ひこそやれ

鎌倉の里にまかりて見けるに、あらぬさまに荒れはてて所々に神の御社などもかたばかりなる中に、荏柄の宮にまうでて梅のさきたるを見て

木戸孝範

里ふりぬなに中々の梅が香は春やむかしも忘れぬる世に

鎌倉に遊びて
菅沼斐雄

木こがくれに風をたためる心地して扇あふぎが谷やつはすずしかりけり

片瀬

鴨長明

浦ちかき砥上とがみが原に駒とめて片瀬の川のしほあひぞまつ

冷泉為相

うちわたす今や潮干の片瀬川おもひしよりも浅き水かな

宗尊親王

かへりきて又見むこともかたせ川にごれる水のすまぬ世なれば

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[和歌名所めぐり]

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