新刊のお知らせ
2014-12-10


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アマゾンのkindleストアにて佐佐木信綱著『定家歌集(補訂版)』と『拾遺愚草全釈シリーズ』の第12〜15巻を出版しました。

『定家歌集』は楽天koboからもご購入頂けます。

『定家歌集』は明治42年に博文館より刊行された文庫サイズの小本で、評伝「藤原定家」、詳細な「定家年譜」、秀歌撰「定家歌集」の三部から成ります。全集などには収められておらず、国文学専門の古書店などでも滅多に見かけません。著作権が切れたのを機に、電子書籍として出版することにしました。

佐佐木信綱の選んだ337首はさすがと唸らされるもので、定家の多彩にわたる歌風を余すところなく掬い取っていると感じます。訳注などは付いていないのですが、比較的わかりやすい歌が多く(この点は編者の好みが或る程度反映していると言えましょう)、意おのずから通ずという歌が少くないと思います。

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なるべく原本の姿を忠実に移すことを心がけました。表紙は簡素この上ないものですが、原本と似た書体を探し出すなどしてそれなりに苦労の作なのです。仮名遣いはそのままにしましたが、漢字は現在通行の字体に改め、難読字にはルビを振り、年譜に引用された漢文は訓み下し文に改めるなどしました。この年譜は岩波文庫版『藤原定家歌集』の巻末に収められた略年譜の前バージョンといったところで、『明月記』からの引用を主とした、詳細にわたるものです。
下のサンプル画像をクリックすると拡大します。

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誤植と思われる箇所は、後年同じ編者によって編まれた岩波文庫版『藤原定家歌集』や『拾遺愚草』定家自筆本などによって正しました。

なお楽天koboのepub版でしたら、電子ブックリーダーやタブレット端末などをお持ちでない方でも、デスクトップアプリを下記サイトよりインストールすることで、パソコン上で読んで頂くことができます。

[URL]

この本はDRMフリーです。

今後は著作権の切れた和歌関係の本の復刻版なども積極的に出版してゆこうと目論んでおります。

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