佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』山陰線1 保津川
2016-07-12


禺画像]

トロッコ列車より保津川を望む

保津川

亀山より嵐山の渡月橋まで四里の急流を一時間にて舟行すべし

左右田翠松

保津川を下す舟子が岩角に棹あつるみれば心たわみぬ

補録

保津川

桂川の上流。大堰川の一部。「通常、亀岡盆地と京都盆地との間の山地を流れる部分をいう。嵐山付近から下流は桂川となる」(広辞苑第五版)。嵯峨駅から亀岡駅まで、峡谷沿いにトロッコ列車が運行している。

題しらず    大江嘉言(万代集)

亀山のうへの古草やくならし大堰おほゐのかたにけぶりたつ見ゆ

与謝野晶子

保津川の水に沿ふなる女松山幹むらさきに東明しののめするも

[和歌名所めぐり]

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