淡路島と四国の海峡。中に島ありて大鳴門、小鳴門に分る。(注:渦潮で名高い。鳴門観光港より観潮船が就航している。また海峡に架かる大鳴門橋に設けられた遊歩道「渦の道」からも渦潮を間近に眺めることができる。)
浪荒き阿波の鳴門は夏ながらこころの寒きところなりけり
うづ潮の鳴門の沖のむら千鳥おりたちかねて空になくなり
たぎちゆく阿波の鳴門の早潮に心地よく小舟乗せてけるかも
大島の鳴門を過ぎて二夜を経し後、追ひて作れる歌
これやこの名に負ふ鳴門の渦潮に玉藻たまも刈るとふ海人娘子あまをとめども
秋ふかく鳴門の海の早汐におちゆく月の淀む瀬もがな
わたつみの鳴門は竜たつのかどなれば潮うしほも滝とおつるなりけり
見わたせば神も鳴門の夕立に雲たちめぐる淡路島山
夜さへに玉藻刈るべみ鳴門の海みうづ潮白く月照りにけり
おほかたは暗き鳴門に帯ほどの月明りして潮ふくれゆく
海山にあまる光のあつまりて鳴門へおつる潮のはげしさ