徳島県徳島市内の山。眉山まゆやまと称した古歌が見られるが、今は眉山びざんと呼ぶ。
船王(万葉集)
眉まよのごと雲居に見ゆる阿波の山かけてこぐ舟泊とまり知らずも
武庫の海を凪ぎたる朝に見わたせば眉まゆもみだれぬ阿波の島山
をとめ子が笑ゑまひのにほひ思ほえて眉山紅葉色まさりけり
(注:作者につき『八十浦之玉』には「阿波徳島物部賀島何がし」と脚注がある。)
淡路がたあはと霞みてもろ人のゑみの眉山まゆやまはるは来にけり
照りくもり朝夕あさゆふかはる山の色に心をおきてこの市人いちびとら