佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』四国23 石鎚山
2016-12-31


禺画像]

石鎚山(いよ観ネットより

補録

石鎚いしづち山

愛媛県西条市と久万高原町の境に聳える山。西日本最高峰。万葉集に詠まれた「伊予の高嶺」(「道後温泉」の項、山部赤人の歌参照)は石鎚山を指す。JR予讃線の伊予西条駅より石鎚ロープウェイ前までバス便がある。

九条教実のりざね

道とほき伊予の高嶺をたづねても人の行方を我にしらせよ

積雪
細川頼之

よそまでも伊予の高嶺のあらはれて雲ゐはるかにつもるしら雪

明和三年九月伊予国松山の城をいでて三津といふ所より船出して

松平定静

舟出する末もはるけき海原や伊予の高嶺をあとに見なして

石榑いしくれ千亦ちまた

ちちにむかふ厳いつくしさして船の上ゆいしづち山の朝すがた見る

五島茂

父のくに伊予の高嶺は四つの国統べてさやけし天雲のうへに

(注:五島茂は石榑千亦の子)

[和歌名所めぐり]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット