阿蘇五岳の一つ烏帽子えぼし岳だけ北斜面の火口跡。直径約一キロの広大な草原をなす。草千里浜・草千里ヶ浜とも。なお阿蘇山火口の南東側には砂千里・砂千里ヶ浜と呼ばれる黒砂の荒野があり、緑の草千里と好対照をなす。
沙千里すなせんり草千里浜おほ阿蘇の霧は万里につづくなりけり
大阿蘇の千里が原のはなち馬雲にいななく夏は来にけり
山のうへに草千里浜とは寂しけれ雲がたちまちひくく時雨しぐれつ
来る人も霧の晴間に見えわたり一目にひろし砂千里浜
雨の日を濡れて相寄る黄あめ牛にみどり映えつつ草千里浜
雨のふる草千里浜のところどころ光たたへてとどこほる水