霧島市隼人町の蛭子ひるこ(蛭児)神社の境内にある森。イザナギ・イザナミ二神から生まれた蛭子が船で流されここに漂着したが、その船から枝葉が茂り森になったといい、蛭子の脚が立たなかったことを二神が歎いたことから「歎きの森」の名が付いたという(三国名勝図絵)。時鳥などの名所とされた。
ねぎ事をさのみ聞きけむ社やしろこそはてはなげきの杜もりとなるらめ
いかにせんなげきの杜はしげけれど木の間の月のかくれなきよを
神さぶるなげきの森の時鳥ひくしめ縄もなくなくや来し
かれにけり人の心の秋風にはてはなげきの森のことのは
いつまでか変はらぬかげと頼みこしはてはなげきの杜の下草
花にあかぬなげきの杜はこれなれや嵐吹きたつけふの夕暮