佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』九州43 佐世保
2017-08-07


禺画像]

展海峰より南九十九島を望む

佐世保

佐世保湾の奥に位す。明治二十七八年役、同三十七八年役に我が艦隊の根拠地となりしところ。(注:「役」はそれぞれ日清・日露戦争のこと。長崎県佐世保市。佐世保駅はJR佐世保線の終着駅。軍港・造船の町として知られるが、リアス式海岸の景観美に恵まれ、九十九島くじゆうくしまなどの観光名所がある。)

川田順

御艦みふね皆ふなよそひして時まてる佐世保の海の冬の夜の月

赤堀信成

遠く征く御軍艦みいくさぶねの朝びらき佐世保のみなと海もとどろに

補録

中島哀浪

撞つきならす鐘のひびきの澱をどむらし真下の海の春の青潮

[和歌名所めぐり]

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