佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』九州81 霧島山
2019-05-15


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補録

霧島山きりしまやま

宮崎・鹿児島県境にまたがる火山群。霧島連山とも。最高峰の韓国からくに岳は標高1700メートル。他に高千穂峰・新燃岳などから成る。ミヤマキリシマの群生が見られる。JR九州吉都線・肥薩線・日豊本線が山の周囲を巡っている。(ここでは高千穂峰は別項目とした。)

与謝野晶子

渓渓たにだにの湯の霧しろしきりしまは星の生うまるる境さかひならまし

長塚節

朝まだきすずしくわたる橋の上に霧島ひくく沈みたり見ゆ

斎藤茂吉

天地あめつちもくらみわたれる狭霧さ ぎりにし霧島山はかくれて見えず

橘宗利

夏がすみ青くながれて霧島の山のかひより桜島見ゆ

松田常憲

木枯のままにくれゆく山の路根笹ねざさの雪はいまだあかるし

[和歌名所めぐり]

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